2019.9.23
イラレでマンガが描けるのか?ペンタブレットを使って、イラストレーターでマンガを描いてみました。イラレでマンガを描くときの問題点、できること・できないことなど特徴をまとめました。
アナログの手描きとはちがう感覚なので慣れは必要です。ペンタブの感覚に慣れれば手ブレ補正のおかげでスイスイ描けました。
僕はワコムのペンタブレットを使っています。おすすめタブレットはこれ↓
ワコム ペンタブレット Wacom Intuos Medium ワイヤレス TCTL6100WL/K0
Wacom Intuos Mediumはアマゾン購入特典でCLIP STUDIO PAINT PRO 2年ライセンスとCLIP STUDIO用カスタムブラシデータがついています。
イラレで手ブレ補正を強くしたい場合は、ブラシツールをダブルクリックしてブラシツールオプションを開き、「精度」のスライダーを「滑らか」のほうへ移動します。アートボードの大きさやペンの太さにもよりますが、精度は真ん中くらいが良いと思います。
筆圧感知でペン入れの「入り抜き」も問題ありません。若干「抜き」が弱いというか難しいかも。
うまく線が描けなくても、線のアンカーポイントやハンドルを動かして修正できます。イラレの特徴なのであたりまえですが、ベジェ曲線に慣れている人なら修正がしやすいと思います。
通常のブラシではアナログっぽい(かすれたりインクがにじんだような)線は描けません。マンガの“ペン入れ”に使えるブラシでいえば、散布ブラシなら擬似的にかすれ感が出せますが、動作が重くなりすぎます。散布ブラシは単体のイラストなら使えると思います。
散布ブラシの使い方はこちら記事にくわしく書きました ↓
イラストレーターの散布ブラシでアナログ感のある手書き風イラストを描く方法
クリップスタジオのようなマンガに特化したソフトではないので、トーン(パターン)はそれほど豊富ではなく、吹き出しや集中線などは自分で作るか素材を探してくるしかありません。
また、描きやすい角度に画面を回転したり反転できません。この点はクリップスタジオはすばらしい。
手ぶれ補正もいい感じできれいな線が描けます。イラレに慣れた人なら線の修正もかんたん。ちょっとしたマンガを描くくらいならじゅうぶんな機能です。ただし、かすれ感(アナログ感)の表現には不向き。トーンなどマンガ的な素材や画面回転の機能が必要ならCLIP STUDIO PAINT EX(クリップスタジオ)がおすすめです。