2019.4.5
デザインをレイアウトしていくときに、知っておくと完成度が上がる方法を解説します。特別な技術は必要ありません。ポイントは「図版率」「ジャンプ率」「グループ化」の3つです。
広告はパッと見たときに興味を持ってもらえることが重要です。効果的なビジュアルを大きくレイアウトして見る人を引きつけましょう。 イラストや写真、図、表などの「図版」と、「文字」との比率を図版率と言います。画像の面積や数が多い=図版率が高いデザインは読みやすく、読み手を飽きさせません。図版率が低いデザインは文字が多く感じられ、「難しい」「堅い」という印象をあたえます。
文字が多くてむずかしそう
図版が多くて親しみやすい
最大の文字と、最小の文字の差をジャンプ率といいます。強弱(大小)の差が大きい=ジャンプ率が高いほどメリハリのある見た目になります。反対にジャンプ率が低いと落ち着いた控えめな印象になります。読ませたい重要な要素を大きく強調しましょう。
ジャンプ率が低い→控えめな印象
ジャンプ率が高い→メリハリがある
共通の内容をまとめて、グループに見えるようにレイアウトすると、情報が把握しやすくなります。関連のある情報は余白をうまく利用してグループ化しましょう。すっきりまとまって読みやすくなります。
情報がバラバラ
グループ化されてわかりやすい
図版率やジャンプ率、グループ化を意識して広告のデザインを作ってみます。
これは要素を並べただけの状態↓
写真を大きくレイアウトして図版率を上げました。インパクトのある紙面になりました。次に、文字要素がバラバラで読みにくいのでグループ化します。
文字をグループ化しました。情報がグループ別にまとまり、読みやすくなりました。
ジャンプ率を意識して文字に強弱をつけました。メリハリのあるデザインになりました。タイトルが目立つように、注釈などは下にまとめてレイアウトしました。
仕上げに春らしい装飾で華やかに飾ってみました。
以上、「図版率」「ジャンプ率」「グループ化」の解説でした。